DTMオーケストラを始めた頃、私の楽器音源ソフトの使い方は、基本、デフォルトで設定されている音色をそのまま使う、というやり方でした。そもそも音色や奏法をDTM上で変える、という発想がありませんでした。

 

これ、すごくもったいなかったです

 

今回はpart3ということで、楽器ごとに、演奏の表現を調整することで、よりかっこいい楽曲に仕上げることについて書きたいと思います。

①はpart1のブログへ→ https://goo.gl/DBVd9c

②と③はpart2のブログへ→ https://goo.gl/WejTtj

 

最近のソフト音源では、簡単に奏法や音色などの演奏表現(アーティキュレーション)を切り替えることができます。多くの場合は、対象楽器の音域外のキーに、切り替え機能が割り当てられています。これをキースイッチと言います。(他にはベロシティの強弱で切り分けるサンプルもあります。

 

アーティキュレーションが大事な理由として、①表現の幅が広がること ②迫力のある音楽を作り出せること ③生に近づき聴き手の感情を揺さぶる効果が期待できることという点があげられるかと思います。

 

実際に、アーティキュレーションを切り替えながら作った曲がこちらです。よく聴いていただくと、管楽器や弦楽器で様々な表現に切り替えているのが分かるでしょうか

 

さて、切り替え方法についてですが、EWQLSOの例です。

下の図はヴァイオリンのサンプルで、中央部に、例えば「E0-Lyr-Leg」という文字がありますが、これは、329HzのE音をE3とした場合、E3から3オクターブ下のE0のキーに「Lyr-Leg」という演奏表現が割り当てられていることを意味します。LyrはLyricalの略なので、感情豊かなレガート演奏のサンプル、ということになります。

具体的には、以下の図の様に、演奏表現を変えたい音の直前に、切り替え用のキーを入力しておくと、それ以降の音に、指定した演奏表現が反映されるようになります。

この方法を最初に知った時は、すごく面倒だなぁと思ったのですが、76鍵盤、88鍵盤の入力用キーボードがあれば、右手でメロディを打ち込みながら、リアルタイムに左手でキースイッチの入力をすることで、簡単に打ち込むことができます。

 

以下は、ソロのチェロの打ち込みの例になります。下の短いバーがキースイッチ入力です。細かく演奏表現を切り替えることで、より自然に、感情豊かに演奏させることができるようになります。

 

楽器全般でのアーティキュレーションの選択のポイントとして、短い音に対しては立ち上がりの速いサンプルを選びます。ただ立ち上がりの速いサンプルだけでは機械的になりがちなので、長い音に対しては、ビブラートや感情豊かなサンプルを選ぶことをお勧めします。

 

サンプルによって、ちょうど良いベロシティの値は変わってくるので、サンプルを割り当てた後は、よく聴きながらベロシティの細かな調整を行なっていくと良いです。

 

大変な作業ですが、こうしたひと手間の積み重ねによって、最終的には聴き手へ感動を与える音楽になるのです

 

これからDTMでオーケストラにチャレンジされる方は、ぜひアーティキュレーションを意識した曲作りを行ってみてください。グンっとプロらしい音楽に近づくと思いますよ

 

次回はファンファーレ作りを通して、私のオーケストラアレンジについてご紹介しようと思います。

最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。

 

 

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カテゴリー: DTM日記

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