DTMを始めたばかりの頃。まずはソフトウェアの機能の勉強をしなければと思った私は、意気込んで画面に向かうも、難しいツールを前に心が折れる…ってことをずっとループしてました
それなりに曲を作れるようになった今、思うこと。
これ、最低限の機能だけ知ってればいいよね…
そうなんです。
1番の目標は良い音楽を作れることですよね。
その目標を達成するためには、最初は必要最低限のことを知ってればいいだけなんです。それ以上は、慣れてきてからの作業効率化のために、少しずつ学んでいけば良いのです。
曲を一通り作れるっというような成功体験は、「やればできる!」という自己効力感を高め、内発的モチベーションにもつながることが知られています。
そこで今回は、Cubase9を例に、私が考える最低限機能を説明します。
他のDAWでも、機能の場所や名前は違っても流れは一緒かと思うので、参考になれば幸いです。
①インストゥルメントトラックを追加
インストゥルメントトラックとは、MIDIトラックと楽器音源がセットになったトラックのことで、以下のように追加すると、どのソフト音源を割り当てるか選ぶ画面がでてきます。
Cubaseの場合はデフォルトでHalion sonic seが入っているので、今回はそちらを割り当ててみます。
②MIDIデータの打ち込み
トラックのイベントディスプレイ上で右クリックするとツールボックスが開くので、鉛筆マークを選んでドラックして、以下のように入力するエリアを作ります。
作成したエリアをクリックすると、画面の下部にあるMIDIエディタが開き、MIDIデータをグラフィカルに入力、編集できるようになります。
今回は、Halion sonic seの音源の「Steel Guitar」「Electric Piano」「Synth Voice」「Acoustic Bass」「Rock Kit」を使ってみました。以下のようにMIDIをマウスやキーボードを使って入力していきましょう。
入力した音はこんな感じです。
③ミキシング
まずはMIDIデータをオーディオデータ化します。
ルーラの範囲を設定し、全トラックを選択した状態で、「編集」→「インプレイスレンダリング」からオーディオデータに変換します。
オーディオデータが出力されたら、ミキシング作業に移ります。
「デバイス」→「MixConsole」を選ぶとミキシングするためのコンソール画面が出てきます。
コンソール上では、各オーディオトラックのinsertでエフェクトプラグインを入れることができます。Cubaseではいくつかデフォルトでプラグインが既に入っています。
※エフェクトの入れ方にも「インサート」と「センドリターン」がありますので、興味がある方はこちらの記事とか参考になるかもしれません。→ http://sleepfreaks-dtm.com/for-advance-logic/lesson4-7/
以下の図はCubase付属のリバーブプラグインを入れた場合の例です。
この時点で、他にもイコライザーやコンプレッサー等を入れ、より目指す音作りを行なっていきます。
④2MIX、マスタリング
満足いく音作りができたら、「書き出し」→「オーディオミックスダウン」で一つのオーディオトラックとして出力します。
最初は、特にデフォルトのままでも問題ないと思います。書き出しボタンを押しましょう。
するとこんな感じで一つのオーディオデータ(2MIXデータ)がトラック上に出力されます。
このオーディオデータを選択すると左側のインスペクター画面が現れるので、全体の音のバランスや音圧を上げる処理を行います。まずはコンプとマキシマイザーを入れてあげるだけでも、それなりに音圧が上がってくれると思います。
こんな感じになります。波形が大きくなったのが分かりますね。
以上が、自己流な点もあるかと思いますが、一通り曲を作るための最低限の機能かと思います。機能がたくさんある割に、たったこれだけで、それなりの曲が作れちゃうんですよね。
もちろん、もっとこだわっていけば、色んな機能が必要になりますが、初めたばかりであれば、まずはこれだけでも十分だと思います。
もし少しでもお役に立つことがあれば幸いです
最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。
