part1では、AIがコンテンツを創造する未来の可能性についてお話をしました。

part1はこちら → https://goo.gl/PccBZn

特に、最近はGAN(敵対的生成ネットワーク)という技術をつかった自然なコンテンツ生成が流行っていて、2018年のトップ国際会議(AAAI) では、その技術をつかった作曲手法についても既に発表されており、思った以上にAIは進歩しているようです

 

さて今回は、そんなAIでも、やはり人の心を感動させるような音楽を作ることはできないのではないか、ということについて議論したので、まとめてみました

とても興味深く面白いお話かと思います

 

インタビュー

 

S氏

例えば、音楽を聴いている時の、脳活動を測ったとしましょう。
こういう音楽の時に、心が動き、生理学的にはこんな反応をする、というデータを十分に集めることができれば、こういう音楽を作れば、リラックスできる、感動できる、とAIが学習していくことも夢物語ではないと考えています。

大変なことではありますが、コンピュータが生成した曲について、人間の内面の反応を見ながら作っていくことで、今まで人間が編み出したことのないような、もっと良い音楽を作ることも可能かもしれません。

人間にしかできないこと、というは、本当にあるのかなと思います。

 

ねこ

今までのDBは人間の経験の蓄積でできたものでしたが、今のお話でしたら、純粋に人間の生理反応を見ることで、心地の良い音楽を作りだす、ということなので、今まで見つからなかった良い音楽をコンピュータが見つける可能性もあるということですね。

AIによって、人間にできないことが見つかる時代が来るかもしれませんね。

 

S氏

そういったことも決して難しくないと私は思いますね。

実際のところ脳活動のデータを収集するのは大変なことですが、しかし最近では、クラウドソーシングというシステムを使えば、AIが生成した音楽を人間に評価してもらうことを非常に安価で行うことができます。こういったデータならば大量にデータを集めることができます。

例えば、研究の世界でも、音声合成の評価をするときは、AIに合成させた音声を人間に聞いてもらって、自然かどうかをスコアづけしてもらっています。

そのような正解データをたくさん集めると、例えば、1分くらいの短いデータを人間に評価してもらい、高いスコアになるようなものを、AIが学習していき、データが溜まっていくと、AIが人間よりもいい音楽を作る可能性もあるかもしれません。

さらには、もしかしたら将来、人間が作曲したものを、AIがスコアづけをしてきて、逆にAIに良い音楽方針を教わるような時代になる可能性すらあるかもしれません。

 

ねこ

そういったときに、創作活動とは、人間の源のような重要な存在ですが、それがコンピュータに追い越されてしまった時代、人間は、創作するコンピュータに対して、どのように向かい合わなければならないのか、分からなくなりそうですね。

 

S氏

とはいえ、私たちは、小さい子供がギターを楽しんで弾いている姿に、我々は感動したりしますよね。 そこには音楽の品質を問わず、音楽を楽しむことができ、そんな音楽は人の心に訴えかけてきます。

コンピュータが優れてきたからといって、人間の演奏や創作を否定することではないと思うんです。AIと人間は対決するものではなく、一緒に手を取り合っていくものなんじゃないかなと思うのです。

人間が作ったものに対する価値観は決してなくなるものではないし、また、生み出したいという人間もAIが作曲できるようになったからといって、音楽やDTMが好きな人たちが減ることはないと思います。

 

ねこ

生身な人間が作る、演奏するからこそ、そこには感動があり、AIは、人間がより感動する作品を作れるようサポートする、そんな形で互いが共存する世界が待っているのかもしれませんね。

 

S氏

この世の中には、既にAIが人を超えている側面は多くあり、我々はそれらを意外に受け入れていたりもします。なので、将来さらにAIが進歩したとしても、そんなに大きく変わることはないのではないかと思うんです。

 

ねこ

一方で、仕事の効率化、という観点では大きく変わるのではないでしょうか?

よく、AIの進歩に伴い、人間の仕事がなくなっていく、と耳にしますが、作曲の世界でもそんなことが起こ得るのではないでしょうか。

作曲できない人もAIを使えば作れてしまう時代、作曲へのニーズも減ってしまうかもしれませんよね。

 

S氏

難しいですよね。どうなるかわかりませんが。

例えば、AIが成長しても、AIをうまく使いこなせる人間、というのは求められ続けると思っています。

今でも、DTMの機材はお金を払えば、高度なことができると思いますが、それでも人によって
差は出てしまうのではないでしょうか。

それはAIが進歩した時代でも同じことが言えて、そこで、AIをいかに使いこなせるか、という面で差がつくものだと思うんです。

 

ねこ

いつの時代でも、技術に対して、どう向き合えるかは人間次第ってことですね。

 

S氏

さらにですけど、AIが進んだ時代、逆に人間が手作業でやっていることがもてはやされるようになるかもしれません。

今でもありますよね。全て手作りで作ったバックなどは、なぜか欲しくなってしまうとか。

そういったものは音楽の世界でも起こり得ると思います。人間が作った曲、演奏した曲は、温かみがあっていいね、となるかもしれません。

AIが進んだからといって、何かのジャンルが終わってしまう、ということはほとんどの場合ないのでは、と私は思いますね。

 

ねこ

AIの存在により、人間自身の価値を新たに見つけられる時代になるかもしれないですね。

明るい将来のお話を聞けて安心しました(笑

貴重なお話ありがとうございました!

 

——インタビュー終わり———-

 

とても面白いお話で、勉強になりました。

AIが進歩していく時代、私たちは技術とどう向き合っていくか、考えていくことは大事ですね。

最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。

 

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カテゴリー: ITと音楽

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