近年、AI技術の進歩により、創造や発明の分野においてもAIが代行する時代が来る、という話題をよく耳にします。

こういった話題は、主に評論家やIT企業のトップの方々が論じていますが、

そんなにAIって進んでいるの?実際のところどうなんだろう?

 

と思っていたので、今回、実際に世界トップレベルで研究されている知人のS氏に、ダメもとで、話を聞きたい、とお願いしたところ、快く受け入れてくださいました!

S氏は最難関のトップ国際会議(AAAIなど) に複数の論文を通されている、AI業界では最先端をいく研究者です。

 

インタビュー

ねこ

Sさんにさっそく質問です。

将来、AIによる創造、発明が進むという話題が多いですが、作曲に限らずクリエイティブな分野において、AIはどこまで可能だと思われますか?最新の研究動向にお詳しいSさんのお考えをお聞かせください。

 

S氏

そうですね、最近ですとGAN(敵対的生成ネットワーク)という技術が流行しています。

特に画像の生成で注目を集めているのですが、この技術では、画像を生成するネットワークと、画像を識別するネットワークの2つを用意します。

画像を識別するネットワークは、画像が人工的にAIが生成したものか、自然な画像かを正確に見分けるように学習し、生成するネットワークは、画像を識別するネットワークが「これは自然な画像」と間違ってしまう様に学習していきます。

このように2つのネットワークをお互いに戦わせながら学習をしていくことになり、とても綺麗な画像を生成することができる技術として盛んに研究されています。

 

ねこ

より綺麗で自然に感じさせるコンテンツを作り出す技術がホットなんですね。

画像のお話でしたが、これを音楽に応用することもあり得るのでしょうか?

 

S氏

この技術はもちろん画像以外にも使うことができて、画像を音楽に置き換えると、音楽を生成するネットワークと、音楽を識別するネットワークということになり、人間が作ったのかAIが作ったのか区別がつかないような曲を作曲する目的に使うことができますね。

たぶん誰かがもうやってるんじゃないかな,,,あ、やっぱりありました。

2018年のAAAIという人工知能のトップ国際会議に、音楽を生成するGANに関する技術が発表されていて、実際にAIが生成した曲が聞けるようです。

https://salu133445.github.io/musegan/

うん、なかなかいい感じですね。

 

ねこ

うーん、個人的には、まだまだかなぁという印象です。

というのも、作曲をAIに支援してもらう、という観点から聞くと、意外性がちょっと強すぎて、人間が安心して聴ける音楽に持っていくのに手間がかかるように思えます。

意外性は大事ですが、聴く側の理解が追いつかなくなってはいけないと思うんですよね。

 

以前に、こんな自動作曲の作品を見たことがあるんです。これはショパンの曲を学習させて自動生成しているみたいです。かなり自然に聴こえるんですが、どうやっているんでしょうか?

 

 

S氏

これは、RNNという技術をつかって、次に来る音符の予測をしているようですね。

ショパンの楽譜をたくさんAIに読み込ませることで、こういう音の流れの後には、どんな音が続くか?という予測が出来るようになるんですね。ショパンらしい音の流れを学習していると言ってもよいでしょう。

音楽だけでなく、文章の生成などでも使われる技術です。

 

ねこ

「らしさ」が強いほど、うまく学習できるってわけですね。

 

S氏

世の中にはたくさんの音楽がありますので、AIを訓練するためのデータには苦労しないということになります。

AIが人間レベルのクリエイティブな作曲をする日も近いかもしれませんよ。

 

ねこ

思っている以上に、AIによる作曲代行は現実的なんですね。

 

——-part1のインタビューここまで———

個人的には、人の感情を揺るがすような音楽は、人間にしかできないと思う(思いたい)のですが、その観点についてS氏からお聞きした、大変興味深いお話を、次回のブログpart2で書こうと思います。お楽しみに!

 

最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。

 

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カテゴリー: ITと音楽

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